あなたの店に合うSNS集客ツールはどれ?目的別・業種別で3社を比較

ツイッターやインスタグラム、LINEなど、SNSはどれもマーケティングに役立つため、集客ツールとして複数のSNSを併用している方も多いでしょう。
ただ、SNSはそれぞれ特徴や機能がガラッと異なります。そのため、「キャンペーンの拡散に向くもの」「集客・販促に向くもの」など、向き・不向きが出てきます。できるだけ、目的に合わせて選び分けることが最適といえるでしょう。
そこで今回は、「目的別」と「業種・企業規模別」から、おすすめのSNS集客ツールを紹介しています。情報拡散目的ならツイッターといった情報が分かるため、各SNSの強みを最大限に生かすことができるはずです。

SNS集客ツール|ツイッター・インスタ・LINEを徹底比較
SNSは気軽に情報を発信できることや、広告も配信できることから集客ツールとしても役立ちます。集客以外にも、販促やキャンペーン情報の拡散、顧客とのコミュニケーションなど、SNSマーケティングとして活用する方も多いのではないでしょうか。
ただ、SNSはそれぞれ特徴や使い方、機能などがまったく異なります。そのため、同じSNSマーケティングといっても、集客・販促に優れているものもあれば、顧客とのコミュニケーションに特化したものまで様々です。
そこで、各SNSの特徴や強みをしっかりと理解しておけば、ビジネスの目的に合わせて集客ツールを選び分けることができるでしょう。もちろん、ご自身の業種に最適なSNSを選び分けることも可能です。
そのなかでも、今回は主要3社のSNSを取り上げています。
- ツイッター(Twitter)
- インスタグラム(Instagram)
- LINE
まず、上記3つの特徴や機能など、表を使って簡単に比較していきます。以下をご覧ください。
ツイッター | インスタグラム | LINE | |
---|---|---|---|
MAU数*1 | 4,500万人 | 3,300万人 | 8,000万人 |
メインユーザー層 | 10~30代・男女 | 20~30代・女 | 10~50代・男女 |
メイン情報 | 文章 | 画像 | 文章 |
コメント | 可 | 可 | 不可 |
DM | 可 | 可 | 限定的*2 |
拡散性 | 高 | 中 | 低 |
広告機能 | 有 | 有 | 有 |
特殊機能 | リツイート ハッシュタグ アンケート |
ハッシュタグ Stories 投稿の宣伝 |
1:1トーク*3 メッセージ一斉配信*3 |
*1:MAU数=月間アクティブユーザー数
*2:ON AIR機能でメッセージ受信のみ可能
*3:LINE@(法人向け)限定の機能
LINE
LINEは、月間アクティブユーザー約8,000万人を誇るメッセージアプリです。とくに既存顧客との連絡を円滑にしてくれるため、リピーター強化を目指している企業におススメです。しかしながら、メッセージアプリという特性上、どうしても情報の拡散性はほかのSNSに劣ります。その代わり、「1:1トーク」や「メッセージ一斉配信」といった機能があり、メッセージ機能に特化していたり、クーポンなどの活用も可能となっています。
>>LINEマーケティングに興味のある方はこちら
インスタグラム
インスタグラムは、月間アクティブユーザー数が3,300万人の画像や動画をメインにしたSNSです。利用ユーザーはおもに10代~30代の女性が多く、文章よりも画像や動画の投稿ががメインとなります。インスタグラムは、魅力的な画像や動画を配信することでユーザーへ体験欲求を作ることでき新規顧客の獲得ができるようになります。とはいえ、LINEと同じく情報の拡散性は低いですが、ハッシュタグによって拡散される可能性を持ちます。また画像化しやすいBtoCの業種では集客しやすい傾向にありますが、サービス業やBtoBの業種ではやや集客しづらい傾向にあります
▼関連記事はこちら▼
もう投稿に困らない!"集客に繋がる"インスタグラムの投稿ネタと画期的な手法ツイッター
ツイッターは、月間ユーザー数が4,500万人のニュース、トレンドといった最近の情報を入手しやすいSNSです。投稿できる文章が140文字以内に制限されているのが特徴です。公開アカウントのツイートは、すべての検索対象であることから検索を利用すれば興味関心や所在地を特定しやすいのも特徴の一つです。またほかのユーザーによるリツイートがあることでSNSのなかでも最大の拡散力を誇ります。
≫関連記事はこちら
主要SNSを導入するメリット・デメリット
主要3社のSNSを比較し、それぞれの特徴が分かったところで、次はそれぞれのメリット・デメリットについてみていきましょう。
LINE公式アカウントを導入するメリット・デメリット
メリット:メッセージの開封率は高く、登録の寿命が長い
LINE公式アカウントの登録がLINEアカウントに紐づけられているため、メルマガやアプリなどに比べると登録の寿命が長い傾向にあります。その理由として、メールは、登録の際よくケータイのメールアドレスが使用されるケースが多く、MNPによりキャリアの変更をした場合やAndroidからiPhoneに機種変更した場合などメールアドレスが失効するケースがよくあります。またアプリも同様であり、ケータイを変更した場合に必ずしもそのアプリをダウンロードするとは限りません。
その点、メッセージアプリだと現在のメール受信箱として活用されていることが多く、ユーザーのアクティブ率とメッセージの開封率は非常に高いです。そのため他のSNSと比較するとひとり一人への情報到達率は高い傾向にあるといえるでしょう。
デメリット:他のSNSと比べて費用がかかる
LINEは友だちの質と量がすべてです。既存顧客が惹かれるオファーを提供して登録を促したり、LINE広告のなかの友達追加広告などを活用し、友だちリストを短期間で育てていくことが効果的なLINE公式アカウントの運用で必要となります。
LINE公式アカウントは、メッセージ配信がメインとなるので、ほかのSNSと同様に月額0円で運用するのは難しいです。最初に始めるのなら、月間で15,000通配信できる月額5,000円のライトプランからはじめるといいでしょう。
インスタグラムを導入するメリット・デメリット
メリット:新規ユーザーの集客に効果的
インスタグラムは、ハッシュタグの設定により直接フォローの関係ないユーザーへも情報を届けることが可能です。そのため、ハッシュタグにはできる限り画像と関連性の高い人気のあるハッシュタグを多めにいれるのが投稿する上で大切になります。
またインスタグラムはスポットごとで、これまでどのような投稿がされてきたのかまとめて見ることができます。そのため、その店舗の人気度を客観的に判断することができ、店舗が投稿することで、どんなメニューを提供しているのか事前にチェックすることが可能です。つまりインスタグラム広告を使用しなくても新規ユーザーの集客に効果的といえるのです。
デメリット:無形財ビジネスでの勝負は厳しい
インスタグラムは写真や動画など視覚的な訴求効果の高いSNSです。そのため、飲食店や美容室など有形財ビジネスとの相性が良いですが、無形財ビジネスで勝負するのは難しい傾向にあります。またインスタグラム広告はハイパーリンクが解除され広告されるなどやや使い勝手が悪い点がデメリットです。いいねを獲得する目的として運用するなど絞り込んで考えた方が良いでしょう。
》インスタグラム広告とは?費用や仕組みについて解説
》インスタグラムを集客に活用するには?ポイントや、運用法について徹底解説!
Twitterを導入するメリット・デメリット
メリット:拡散力が高くフォロワーを増やしやすい
Twitterは、積極的にフォローをすることでフォロワーを増やすことは比較的にカンタンです。なぜなら、アカウントを非公開設定にしていない限りすべてのツイートが検索の対象となるからです。たとえば、話題のスポットなどに行ったことをツイートしているアカウントは、その周辺エリアを行動圏にしている割合が高く、ターゲティングはほかのSNSと比較するとやりやすい傾向になります。Twitterは、コミュニケーションの手段というより、発信する情報やその情報の本体にある店舗のメニューなどにカラーを持たせることが成功する集客対策といえるでしょう。
デメリット:エンゲージを獲得する目的の広告の使い勝手が悪い
Twitterで注目をされるにはある程度のセンスも必要になります。ツイートするだけでなく、コメントをつけに行くといったコミュニケーションも非常に重要になってきます。しあし、ほかのSNS広告と比較すると、ユーザーが投稿に対して反応を示した割合を示す値であるエンゲージを獲得する目的の広告の使い勝手が悪いので、広告を活用したフォロワー獲得などはあまりおススメではありません。
≫関連記事はこちら
》Twitterの便利な始め方と使い方!基礎用語から活用方法まで解説
【目的別】おすすめのSNS集客ツール
つづいては、SNSマーケティングの目的別におすすめの集客ツールを紹介していきます。SNSマーケティングには、次のような3つの利用目的があります。
- 情報の拡散・話題作り
- 集客・販促
- 顧客とのコミュニケーション
上記3つは、すなわちSNSマーケティングの効果と同じです。基本的には、どのSNSを利用しても上記3つの効果が得られます。
ただ、SNSごとに得意・不得意があることも忘れてはいけません。たとえば、「情報の拡散・話題作り」はツイッターがもっとも得意としています。そのため、商品やキャンペーン情報を広く世の中に伝えたいという方は、できるだけツイッターを利用すべきでしょう。
それでは次の章より、目的別のおすすめSNSを紹介していきます。
情報の拡散・話題作り|ツイッター
商品やキャンペーン情報を拡散させたり、多くのユーザーから話題を集めるにはツイッターが最適です。
ツイッターにはリツイートという機能があるため、自然に情報が拡散していきます。また、ハッシュタグも利用できるため、情報の拡散力はSNSのなかでもナンバーワンです。
また、投稿の検索機能もあるため、ユーザーとの接触機会も多くなります。
広告の機能であるプロモツイートも、普通のツイートと同じようにリツイートが使えるため、まさに大勢の人に見てもらいたいコンテンツを発信するときに役立つでしょう。
集客・販促|インスタグラム
コーポレートサイトへの集客や、商品・サービスの販促に繋げたい場合はインスタグラムがおすすめです。
インスタグラムの「Stories(ストーリー)」という機能は、24時間以内に消える投稿です。24時間経つと自動的に削除してくれるため、時間限定のタイムセールやプレゼントキャンペーンの発信に向いています。
また、「投稿の宣伝」という機能も便利です。ビジネスプロフィール限定の機能ですが、過去の投稿に、「購入する」「予約する」といったアクションボタンを設置することができます。コーポレートサイトなどに集客しやすい仕組みといえるでしょう。
》【SN一覧】抑えておきたいソーシャルネットサービス解説!2021年最新版
顧客とのコミュニケーション|LINE
顧客とのコミュニケーションを深めたい、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)でファンを作りたいという方はLINEがおすすめです。
法人用のLINE@限定の機能ではありますが、「1:1トーク」が役立ちます。文字通り、ユーザーと1対1でメッセージ交換が可能です。ユーザーからのお問い合わせに対応したり、店舗への予約を受け付けるといった使い方が一般的でしょう。
ただ、「1:1トーク」を利用する企業のなかには、もう少し踏み込んで、ユーザーとより深いコミュニケーションを行うケースもあります。あるトレーニングジムでは、一度利用したユーザーから運動や健康に関する質問を受けるなど、個人対個人のようなやり取りを実現しています。
》【LINE公式アカウントがLINE@を統合】8,200万人が使うツールが無料で使える?
【業種・企業規模別】おすすめのSNS集客ツール
ここまで目的別に、おすすめするSNS集客ツールを紹介してきました。ただ、業種や企業規模によっても、SNSを選び分けることも可能です。
小売店や美容室、メーカーなど業種・企業規模ごとに詳しく紹介していきましょう。
大企業|ツイッター
大企業の場合はツイッターの運用が向いています。
ツイッターの強みといえば、その圧倒的な情報拡散力でした。そして、大企業の場合は、すでにたくさんのフォロワーが付いていることも多いでしょう。
そのため、ツイッターの拡散力を最大限に生かすのに向いています。発信した情報はフォロワーのタイムライン上に流れるため、より多くフォローを獲得しているほうが拡散力を生かしやすいからです。
Twitterの便利な始め方と使い方!基礎用語から活用方法まで解説
小売店・飲食店|インスタグラム
小売店や飲食店の場合はインスタグラムを活用しましょう。
インスタグラムといえば主要SNSで唯一写真コンテンツが中心となります。そのため、新商品の販売情報や料理の画像など、インスタグラムを彩るのに向いているということです。
また、インスタグラムは集客や販促に強い点も、小売店・飲食店に最適な理由です。インスタグラムで魅力的な商品情報を発信しつつ、オンラインショップなどへ効果的にユーザーを誘導することができます。

美容室・エステサロン|LINE
美容室やエステサロンはLINEが最適です。
LINEでは「1:1トーク」で直接予約を受けることができるため、美容室やエステサロンにうってつけといえるでしょう。また、メッセージ一斉配信を使えば、クーポンや割引情報を「友だち」に一括で送ることができます。

メーカー・小規模事業者|LINE
メーカーや小規模事業者にもLINEがおすすめです。
「1:1トーク」を利用すれば、LINEから直接ユーザーのお問い合わせを受けることができます。わざわざコーポレートサイトにアクセスする必要はないので、ユーザーにとって利便性が高まります。
また、先ほど紹介したトレーニングジムのように、ユーザーと密にコミュニケーションを取ることも可能です。大企業など、顕在顧客があまりにも多いと対処するのが難しいコミュニケーション戦術といえます。
エンドユーザーと関わる機会の少ないメーカーや、大企業ほど顕在顧客が多くない小規模事業者は、規模が小さいからこそ「1:1トーク」の効果を最大限に生かすことができます。
》5分で分かる!LINE公式アカウントの作り方・初期設定方法・公開方法を解説
まとめ
最後にそれぞれのSNSのメリットデメリットをおさらいしましょう。
・LINE公式アカウント
メリット:メッセージの開封率は高く、登録の寿命が長い
デメリット:他のSNSと比べて費用がかかる
・インスタグラム
メリット:新規ユーザーの集客に効果的
デメリット:無形財ビジネスでの勝負は厳しい
・Twitter
メリット:拡散力が高くフォロワーを増やしやすい
デメリット:センスのあるツイートやコミュニケーションも必要
ツイッターやインスタグラム、LINEといったSNS集客ツールは、特徴や機能に大きな違いがあります。そのため、同じ投稿や広告でも向き・不向きがあるのです。

おすすめ記事一覧

この記事を書いたライター
Y.Korematsu
ライター歴3年。通信・電力関連商材のアポインター・外勤営業経験後、ライター職に。POSレジ導入、SNS集客、コスト削減など、店舗サポート記事を多岐にわたり執筆。
経験豊富なITコンサルタントが、お客様の課題を解決します。
IoT・ICT・クラウドサービスのセレクトショップ「Wiz cloud」が、お客様の「コスト削減・集客・サービス向上」などの課題を解決します。
DXに関するお問い合わせはこちらデジタルトランスフォーメーション(DX)とは?
「デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)」はIoT、ICT、AIなどのIT技術の浸透が人々の生活をより良いものへと変化させる事と定義されています。経済産業省からも「DX」に関するレポートやガイドラインが発表され、国内企業でも「DX」を推進し、社会全体をより良いものにしていくための取り組みが活性化しています。 ユーザーレベルで「DX」についての明確なビジョンを持つことで、様々なIT課題の解決に繋がり「DX」を推進していくことが可能となります。
はじめてのDXとは?
「はじめてのDX」は、あらゆる企業のIT課題を解決するために、目的に応じた最適なサービスをご提案し、日本の「DX」を推進します。業務改善、人材採用、集客、生産性向上といった様々な企業課題を「DX」により解決いたします。 また、今後グローバル企業のみならず、国内企業においても加速する「DX」に関連するサービスや最新情報をいち早くキャッチしお届けしてまいります。