出前館にLINEデリマが統合!12/20のサービス終了後はどうなる?

大手フードデリバリーサービスの「出前館」と「LINEデリマ」のサービス統合が目前に迫っています。
国内有数のフードデリバリサービスである両社のサービス統合ですが、その背景には一体どのような意図があったのでしょうか。
今回は、出前館とLINEデリマのサービス統合にスポットをあてながら、それぞれのフードデリバリーサービスの特徴などについても、わかりやすく解説していきます。
出前館にLINEデリマが統合
日本最大級のコミュニケーションサービスを運営するLINE株式会社は11月10日、同社の運営するフードデリバリーサービスである「LINEデリマ」を「出前館」に統合すると発表しました。
12月20日にLINEデリマのサービスは終了
LINEデリマは12月20日をもって出前館との統合が決定しているため、LINEデリマとしてのサービス自体は一旦終了を迎えます。
LINEデリマは、もともと出前館との業務提携によって提供されてきたサービスであるため、今回のサービス統合の背景としては、プラットフォームを統一することによって、より使いやすいサービスの保守運営とユーザー利便性の向上を図る目的があるということです。
出前館ってどんなサービス?
2000年10月よりサービスが提供されている出前館は、全国40,000店舗以上の加盟店を誇る国内最大手のフードデリバリーサービスのひとつです。
ユーザーは、サイトに掲載されている数ある店舗のなかから好みの飲食店のメニューを選択することによって、簡単かつ手軽に宅配サービスを利用することができます。
統合したらなにが変わる?
LINEデリマと出前館がサービス統合を果たすことによって、出前館のサイトログイン時にLINEアカウントを連携できるようになります。
そのほかにも、LINEアプリ内では、ウォレットタブやホームタブに出前館のアイコンが表示されるようになるなど、より一層のユーザー利便性の向上が期待されています。
LINEデリマとは
LINEデリマは、LINE株式会社が運営を行ってきた国内のフードデリバリーサービスのひとつで、2017年7月よりサービスの提供が開始されて以来、LINE連携による使い勝手の良さから人気を博しているサービスです。
LINEデリマの仕組み
先ほども述べたように、LINEデリマは、もともと出前館との業務提携によって成立したサービスです。
その仕組みとしては、まず、LINEデリマを経由して出前館に注文内容が伝達され、そこからさらに出前館と提携している新聞配達店の配達員が料理を配達するという、いわゆる「シェアデリバリー」というサービス形態を採用しています。
LINEデリマの使い方
LINEデリマの使い方はいたってシンプルで、ユーザーはLINEのアプリ内に表示されたLINEデリマのページから好きな飲食店を選択することによって、フードの宅配サービスを利用することができます。
LINEデリマのメリット
では、LINEデリマを利用することによるメリットというものは、一体どのようなところにあるのでしょうか。
ここからは、実際に注文を行うユーザー側と、サイトへの掲載を行う店舗側のそれぞれの視点から、簡単に解説を進めていきます。
LINEデリマのユーザー側のメリット
まず、ユーザー側のメリットとしては、新たなアプリのインストールが不要で、手軽に料理のデリバリーを頼むことができる点や、注文金額に応じたLINEポイントが還元される点などが挙げられます。
LINEデリマの店舗側のメリット
次に、店舗側のメリットですが、LINEデリマはLINEアプリと連携しているという特性上、クーポンやキャンペーンなどのお知らせがLINEのメッセージで通知されるため、ユーザーの視認率が高く、高い広告宣伝効果を見込むことができるという点が挙げられます。
LINEデリマのデメリット
店舗の集客やPRの材料として大きな活躍が期待されるLINEデリマですが、他社サービスと比較した場合のデメリットというものも少なからず存在します。
続いては、LINEデリマのデメリットについて、先ほどと同様に、ユーザ側と店舗側のそれぞれの視点から、簡単に見ていきましょう。
LINEデリマのユーザー側のデメリット
まず、ユーザー側のデメリットとしては、既存の大手サービスと比べた場合、対応しているエリアが少なく、LINEデリマでなければ利用できない飲食店などもほとんど存在していないという点が挙げられます。
LINEデリマの店舗側のデメリット
次に、店舗側のデメリットですが、LINEデリマは地域や店舗によって注文条件や最低注文金額がバラバラであることが多く、特に地方の店舗になるほど条件面から敬遠しがちなユーザーも多くいるため、地方に店舗を構えている場合などは注意が必要です。
デリバリーサービスにはそれぞれで違いがある
現在では多くのデリバリーサービスが提供されるようになりましたが、利用するサービスによっては、各社それぞれで異なった特徴があります。
出前館の特徴
出前館の場合であれば、全国規模での広大な提供エリアを活かして、ウーバーイーツや他社サービスが参入していないようなブルーオーシャンなエリアに対して、効果的な広告宣伝効果を見込むことができます。
ウーバーイーツの特徴
ウーバーイーツの場合であれば、出前館よりも掲載されている店舗の数は少ないものの、定期的な割引クーポンの発行やサブスクリプションサービスなどが充実しているため、新規顧客の獲得やリピーターの確保などに大きな効果を期待することができます。
コロナ禍を乗り切る秘訣はウーバーイーツにあり?デリバリー連携で集客をアップしよう!
ユーザー側も店舗側も最適なサービス選びが重要
どちらにせよ、サービスを利用するユーザー側も、サイトへ出店を行う店舗側も、それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで、自身にマッチしたサービスを選択することが重要な要素と言えるでしょう。
【出前館vsウーバーイーツ】手数料や違いを比較!結局どっちがメリット多い?
まとめ
今回は、出前館とLINEデリマのサービス統合にスポットをあてながら、それぞれのフードデリバリーサービスの特徴などについても、わかりやすく解説を進めてきました。
新型コロナウイルスの流行が再び懸念されている昨今においては、特に飲食系の店舗などでは、デリバリーサービスに対応しているかいないかというのが、店舗の存続のカギを握る重要な指標のひとつとなってきます。
デリバリーサービスへの掲載に興味のある方や、まだサービスの提携がお済みでない方などは、この機会にぜひ一度、ウーバーイーツや出前館などへの店舗掲載を検討してみてはいかがでしょうか。
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