どんなときもWiFiを徹底解説!サービス終了の背景とは?

2019年3月1日よりサービスが提供されてきた「どんなときもWiFi」ですが、先日の2020年10月31日をもって、一旦すべてのサービスが終了され、新規での申込受付も凍結状態となっています。
人気絶頂のモバイルWi-Fiサービスの突然のサービス終了の背景には、一体どのような出来事があったのでしょうか。
今回は、どんなときもWiFiのシステムにおける仕組みや、サービス終了の理由から具体的な経緯などを中心に、わかりやすくご紹介いたします。
どんなときもWiFiとは?
「どんなときもWiFi」とは、株式会社グッド・ラックから提供されていた月間容量無制限のモバイルWi-Fiサービスのことで、月間のデータ容量に制限がないということでリリース当初より人気を博していたクラウドWi-Fiサービスとなります。
さて、そんなクラウドWi-Fiサービスのパイオニア的存在として世間からの注目を集めていた「どんなときもWiFi」ですが、2020年4月3日に新規申込受付が停止、2020年10月31日には既存のプランを含めたすべてのサービスが終了となり、その短い歴史に幕を下ろしました。
そもそも「クラウドWi-Fi」とは、クラウドという名前の示す通り、物理的なSIMカードを用いずに、インターネットのクラウド上において、複数のSIMの情報を一元的に管理する新しいモバイルWi-Fiサービスを指すものです。
従来までのポケットWi-Fiサービスには、端末側に物理的なSIMカードが搭載されているため、ひとつの通信事業者の提供エリア内でしかWi-Fiによる無線通信を利用することができませんでした。
対するクラウドWi-Fiサービスは、複数のSIMの情報をクラウド経由で自由に引き出すことができるようになっているため、場所や時間に応じてその都度最適な回線をシームレスに切り替えながら利用することができます。
クラウドWi-Fiとは?メリットやデメリットを徹底解説! id="article-chapter-1-2">どんなときもWiFiのメリット
どんなときもWi-Fiのメリットとしては、「無制限」で利用できる点が大きいな魅力でしょう。
通信量の制限を気にすることなく使うことができるとしていたため、大容量コンテンツを楽しむことも、ビジネスシーンでの活用も安心して使うことができるとされていました。
また、料金面でも月額3,480円で使い放題としていたため他社と比較してもお得さを感じられる設定で展開されていました。
そしてクラウドWi-Fiとして、大手携帯キャリアの電波を自動で切り替えてくれるため、つねに最適な通信を利用できるという点もメリットとして挙げられるでしょう。
逆に、どんなときもWi-Fiのデメリットもご紹介しておきます。
どんなときもWi-Fiは契約期間に縛りが設定されていたため、契約期間内での解約をした場合、高額な違約金が発生してしまうという問題点がありました。
最大19,000円もの違約金が設定されていたため、長期利用が不安な方にとってはデメリットとして感じられたのではないでしょうか。
料金面で3年目以降から月額料金が上がってしまう点も大きなデメリットのひとつでした。2年間は月額3,480円で使えるものの、3年目以降は月額3,980円で設定されていたため、長く使うことで料金が上がるということになってしまいます。
どんなときもWi-Fiに限らず、最初の2年間が安く使える場合、その後の料金の変動にも注意したいところです。
また、クラウドに保存された大量のSIMのデータ容量を、契約しているユーザー全体でシェアしているようなシステムとなっているため、ユーザー全体の総通信量がメーカーの意図していた容量を超過するような場合には、サーバーのパンクや通信障害を引き起こす恐れがあります。
明確なデータ制限の記載はありませんが、多くのサービスでは大容量の通信を行う利用者に対しては、一時的な速度制限や通信速度の低下を課すものもあるため、この点においても事前に確認しておくことをオススメします。
どんなときもWiFiのサービス終了宣言
さて、月間のデータ容量に制限がないということで、リリース当初より絶大な人気を博していた「どんなときもWiFi」ですが、新型コロナウイルスの流行が顕著になりはじめた2020年2月末ごろからは、その運営方針に暗雲が立ちこめてしまいます。
新型コロナウイルスの流行による急な在宅ニーズの影響などから、Wi-Fi通信の需要が全国的に高まったことで、ユーザーに対しての十分な通信量を確保することができなくなってしまったのです。
まずは、株式会社グッド・ラックから公開されているサービス終了に関する説明資料を見ていきましょう。
「どんなときもWiFi」公式サポートページ
クラウドWi-Fiサービスの提供事業者は、大手キャリアから「有限のSIM」を大量に購入し、それらの膨大なデータ容量をユーザー同士でシェアするようなかたちで、実質「無制限的に利用」することが可能であるとされていました。
つまりは「データを多く使うユーザー」と「データをあまり使わないユーザー」の両者によって成立しているため、利用者全員が膨大なデータ通信を行ってしまうと、キャリアから購入したデータの総量を超過してしまい、通信制限などのトラブルが発生してしまうというわけです。
モバイルWi-Fiなら「どこよりもWiFi」がおすすめ
株式会社Wizの提供する「どこよりもWiFi」は、契約期間の縛りがなく、月間100GBもの大容量を月額3,180円(税抜)で利用することができるモバイルWi-Fiサービスです。
月間100GBもの大容量を使うことができるようになっているため、データの使い過ぎや残りのデータ容量を過度に心配する必要がないことは、大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
また、他社の類似サービスと比較した場合においても、最安値級の料金設定とシンプルな料金プランを採用しているため、モバイルWi-Fiサービスが初めてという方でも安心して利用することができるでしょう。
どこよりもWi-Fiの端末情報に関する詳細はこちら
まとめ
今回は、どんなときもWiFiのシステムにおける仕組みや、サービス終了の理由から具体的な経緯などを中心に、わかりやすく解説を進めてまいりました。
無制限Wi-Fiとして人気を集めたモバイルWi-Fiでしたが、残念ながら「無制限」での提供が現実的にできなくなり、サービスの提供を終了しました。
現在では無制限と謳うモバイルルーターは基本的にはありませんが、なかには月間100GBのデータ容量を使えるサービスなども登場しているため、気になる方はチェックしておきましょう!
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